「VOCALOIDの発音」の版間の差分

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<div style="margin:0.5em 0; background-color:#fdfddd; border:1px solid #777; padding:5px; font-size:100%; line-height:1.3" class="noprint"><span style="color:#262"><big>'''独自研究'''</big></span>:この記事や節の内容は「[[wiki:Wikipedia:独自研究は載せない|独自研究]]」です。記事を使用される方は、ご留意ください。<span style="font-size:70%">([[Template:独自研究|このテンプレートについて]])</span></div>
 
<div style="margin:0.5em 0; background-color:#fdfddd; border:1px solid #777; padding:5px; font-size:100%; line-height:1.3" class="noprint"><span style="color:#262"><big>'''独自研究'''</big></span>:この記事や節の内容は「[[wiki:Wikipedia:独自研究は載せない|独自研究]]」です。記事を使用される方は、ご留意ください。<span style="font-size:70%">([[Template:独自研究|このテンプレートについて]])</span></div>
  
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'''VOCALOIDの発音'''(ボーカロイドのはつおん)とは、[[wiki:VOCALOID|VOCALOID]]<ref group="注">ヤマハ株式会社が開発した音声合成技術及びその応用製品の総称(日本語版Wikipedia 項目 「[[wiki:VOCALOID|VOCALOID]]」による)。</ref>の発音を自然言語に近似させるための各編集者の知識を、VOCALOIDの発音記号入力の基礎となっている<ref group="注">VOCALOIDの発音記号入力の基礎をX-SAMPAとする説は初稿投稿者の独自研究に帰する。</ref>かも知れない[[wiki:X-SAMPA|X-SAMPA]]<ref group="注">[[wiki:SAMPA|SAMPA]]の変種で、[[1995年]]にロンドン大学の音声学教授ジョン・C・ウェルズによって開発された総ての[[wiki:国際音声記号|国際音声記号]]の文字記号を[[wiki:ASCII|ASCII]]文字のみで表すことができる発音記号の表記法(日本語版Wikipedia 項目「[[wiki:X-SAMPA|X-SAMPA]]」による)。</ref>を軸として集積させた独自研究の集合体である。
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'''VOCALOIDの発音'''(ボーカロイドのはつおん)とは、[[wiki:VOCALOID|VOCALOID]]<ref group="注">ヤマハ株式会社が開発した音声合成技術及びその応用製品の総称(日本語版Wikipedia 項目 「[[wiki:VOCALOID|VOCALOID]]」による)。</ref>の発音を自然言語に近似させるための各編集者の知識を、VOCALOIDの発音記号入力の基礎となっている<ref group="注">VOCALOIDの発音記号入力の基礎をX-SAMPAとする説は初稿投稿者の独自研究に帰する。</ref>かも知れない[[wiki:X-SAMPA|X-SAMPA]]<ref group="注">[[wiki:SAMPA|SAMPA]]の変種で、[[wiki:1995年|1995年]]にロンドン大学の音声学教授ジョン・C・ウェルズによって開発された総ての[[wiki:国際音声記号|国際音声記号]]の文字記号を[[wiki:ASCII|ASCII]]文字のみで表すことができる発音記号の表記法(日本語版Wikipedia 項目「[[wiki:X-SAMPA|X-SAMPA]]」による)。</ref>を軸として集積させた独自研究の集合体である。
  
 
多くの閲覧者による編集を歓迎している項目である。
 
多くの閲覧者による編集を歓迎している項目である。
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== <b>概要</b> ==
 
== <b>概要</b> ==
  
日本語DBや英語DBのVOCALOIDライブラリに歌唱させる言語はそのライブラリのDBの言語とは限らない<ref group="注">DBはdatabase(データベース)の略。</ref>。ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語、ポルトガル語、フィンランド語、マジャール語(ハンガリー語)、ラテン語などのDBをもつライブラリは存在していない<ref name="genzai" group="注">2012年6月現在。</ref>。また、複数の言語DBライブラリを混用して同じ言語を発音させたり、日本語DBライブラリに英語、英語DBライブラリに日本語を発音させた作品もある。また、VOCALOIDを楽器として使用した器楽作品もある。現在、英語DBのユーザー辞書登録機能を利用し、英語DBライブラリに日本語を発音させる支援ツールや<ref>[http://vocaphonetic.web.fc2.com/ ボーカフォネティック]</ref>、英語DBライブラリで多言語を包括する発音の流し込みを支援するツールが開発されている<ref>[http://www.itotatsuki.net/HIDEV.htm Handy International Dictionary for English Vocaloids (HIDEV)]</ref>。一方、日本語DBにはユーザー辞書登録機能がなく、他言語を発音させる手法は、主に作品を作る者の経験則として存在し、情報が共有されているとは言い難いのが現状である。
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日本語DBや英語DBのVOCALOIDライブラリに歌唱させる言語はそのライブラリのDBの言語とは限らない<ref group="注">DBはdatabase(データベース)の略。</ref>。ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語、ポルトガル語、フィンランド語、マジャール語(ハンガリー語)、ラテン語などのDBをもつライブラリは存在していない<ref name="genzai" group="注">2013年2月現在。</ref>。また、複数の言語DBライブラリを混用して同じ言語を発音させたり、日本語DBライブラリに英語、英語DBライブラリに日本語を発音させた作品もある。また、VOCALOIDを楽器として使用した器楽作品もある。現在、英語DBのユーザー辞書登録機能を利用し、英語DBライブラリに日本語を発音させる支援ツールや<ref>[http://vocaphonetic.web.fc2.com/ ボーカフォネティック]</ref>、英語DBライブラリで多言語を包括する発音の流し込みを支援するツールが開発されている<ref>[http://www.itotatsuki.net/HIDEV.htm Handy International Dictionary for English Vocaloids (HIDEV)]</ref>。一方、日本語DBにはユーザー辞書登録機能がなく、他言語を発音させる手法は、主に作品を作る者の経験則として存在し、情報が共有されているとは言い難いのが現状である。
  
 
本項目では、上記の課題について包括的に取り上げ、共有できる情報として記述することを意図とする。
 
本項目では、上記の課題について包括的に取り上げ、共有できる情報として記述することを意図とする。
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== <b>VOCALOIDで使用する発音記号とX-SAMPAとの比較</b> ==
 
== <b>VOCALOIDで使用する発音記号とX-SAMPAとの比較</b> ==
  
VOCALOID音声ライブラリのDBとしては英語、スペイン語(西語)、日本語、韓国語がある<ref name="genzai" group="注" />。これら4言語においては、[[wiki:円唇前舌狭母音|円唇前舌狭母音]](例:仏語 t'''u''')、[[wiki:円唇前舌め広めの狭母音|円唇前舌め広めの狭母音]](例:独語 h'''ü'''bsch)、[[wiki:円唇前舌半狭母音|円唇前舌半狭母音]](例:仏語 d'''eu'''x)、[[wiki:円唇前舌半広母音|円唇前舌半広母音]](例:仏語 n'''eu'''f、独語 H'''ö'''lle)に該当する母音音素がない。また、[[wiki:無声硬口蓋破裂音|無声硬口蓋破裂音]](例:ハンガリー語: la'''ty'''ak)、[[wiki:有声硬口蓋破裂音|有声硬口蓋破裂音]](例:ハンガリー語: ma'''gy'''ar、)、[[wiki:無声軟口蓋摩擦音|無声軟口蓋摩擦音]](例:独語 wa'''ch''')に該当する子音音素がなく、[[wiki:硬口蓋側面接近音|硬口蓋側面接近音]](例:伊語 fami'''gli'''a、西語 pae'''ll'''a)を音素として持っているVOCALOIDライブラリは西語DBに限られる。加えて日本語においては、終子音がなく(発話においての無声化は存在する)、「ん」以外において子音の後に必ず母音を伴う構造(開音節)を持つことが、日本語DBのライブラリに他言語を発音させることを困難にしている。従って、VOCALOID音声ライブラリのDBに収録されていない音素を発音させるに当たっては、最も近似した音素で代用するとともに、ある程度の違いについては割り切ることが肝要となる。
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VOCALOID音声ライブラリのDBとしては英語、スペイン語(西語)、日本語、韓国語、中国語がある<ref name="genzai" group="注" />。これら5言語においては、[[wiki:円唇前舌狭母音|円唇前舌狭母音]](例:仏語 t'''u''')、[[wiki:円唇前舌め広めの狭母音|円唇前舌め広めの狭母音]](例:独語 h'''ü'''bsch)、[[wiki:円唇前舌半狭母音|円唇前舌半狭母音]](例:仏語 d'''eu'''x)、[[wiki:円唇前舌半広母音|円唇前舌半広母音]](例:仏語 n'''eu'''f、独語 H'''ö'''lle)に該当する母音音素がない。また、[[wiki:無声硬口蓋破裂音|無声硬口蓋破裂音]](例:ハンガリー語: la'''ty'''ak)、[[wiki:有声硬口蓋破裂音|有声硬口蓋破裂音]](例:ハンガリー語: ma'''gy'''ar)に該当する子音音素がなく、[[wiki:無声軟口蓋摩擦音|無声軟口蓋摩擦音]](例:独語 wa'''ch'''、西語 '''J'''or'''g'''e)、[[wiki:硬口蓋側面接近音|硬口蓋側面接近音]](例:伊語 fami'''gli'''a、西語 pae'''ll'''a)を音素として持っているVOCALOIDライブラリは西語DBに限られる。加えて日本語においては、終子音がなく(発話においての無声化は存在する)、「ん」以外において子音の後に必ず母音を伴う構造(開音節)を持つことが、日本語DBのライブラリに他言語を発音させることを困難にしている。従って、VOCALOID音声ライブラリのDBに収録されていない音素を発音させるに当たっては、最も近似した音素で代用するとともに、ある程度の違いについては割り切ることが肝要となる。
  
 
なお、VOCALOIDのResonance1パラメータとResonance2パラメータを調整することにより、あ [a]、い [i]、う [M]、え [e]、お [o] の5種の母音音素しかない日本語音声ライブラリに、より英語に近い母音の発音をさせる試みがなされている<ref>[http://www.nicovideo.jp/watch/sm3814210 【ブリティッシュKAITO】レゾナンス考【Greensleeves】] ギフトP、niconico。</ref><ref>[http://ventuscaeruleus.blog104.fc2.com/blog-entry-46.html Nb Lab. Resonance考察 2008年6月30日] ギフトP、FC2ブログ。</ref>。しかし、この考え方をVOCALOID2以降においてOPEパラメータ、CLEパラメータおよびBRIパラメータに置き換えて応用できるかは不明である。
 
なお、VOCALOIDのResonance1パラメータとResonance2パラメータを調整することにより、あ [a]、い [i]、う [M]、え [e]、お [o] の5種の母音音素しかない日本語音声ライブラリに、より英語に近い母音の発音をさせる試みがなされている<ref>[http://www.nicovideo.jp/watch/sm3814210 【ブリティッシュKAITO】レゾナンス考【Greensleeves】] ギフトP、niconico。</ref><ref>[http://ventuscaeruleus.blog104.fc2.com/blog-entry-46.html Nb Lab. Resonance考察 2008年6月30日] ギフトP、FC2ブログ。</ref>。しかし、この考え方をVOCALOID2以降においてOPEパラメータ、CLEパラメータおよびBRIパラメータに置き換えて応用できるかは不明である。
  
 
以下に、VOCALOIDで使用する発音記号とX-SAMPAとの比較を軸に、VOCALOID音声ライブラリのDB言語以外の音素を発音させる際の近似的発音とその一致、および関連する知識やテクニックを一覧表に集約する。
 
以下に、VOCALOIDで使用する発音記号とX-SAMPAとの比較を軸に、VOCALOID音声ライブラリのDB言語以外の音素を発音させる際の近似的発音とその一致、および関連する知識やテクニックを一覧表に集約する。
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ヨーロッパ諸言語の綴りと発音の関係については[[VOCALOIDの発音#諸言語の"I'm George."による比較|下記]]の諸言語へのWikipedia記事へのリンクも参照されたい。
  
  
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|[[wiki:軟口蓋歯茎側面接近音|軟口蓋歯茎側面接近音]]<ref group="注"><tt class="SAMPA">_e</tt>も見よ。</ref>
 
|[[wiki:軟口蓋歯茎側面接近音|軟口蓋歯茎側面接近音]]<ref group="注"><tt class="SAMPA">_e</tt>も見よ。</ref>
|英語: <span lang="en">mi'''l'''k</span> [<tt class="SAMPA">mI5k</tt>](dark L)
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|英語: <span lang="en">mi'''l'''k</span> [<tt class="SAMPA">mI5k</tt>] (dark L)
 
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|[[wiki:硬口蓋側面接近音|硬口蓋側面接近音]]
 
|[[wiki:硬口蓋側面接近音|硬口蓋側面接近音]]
 
|イタリア語: <span lang="it">fami'''gli'''a</span> [<tt class="SAMPA">fa"miLLa</tt>]、クロアチア語 '''lj'''
 
|イタリア語: <span lang="it">fami'''gli'''a</span> [<tt class="SAMPA">fa"miLLa</tt>]、クロアチア語 '''lj'''
|速いパッセージ等では [l0 j] でよい(英語DB)。<br>西語の「ll」の発音は基本 [<tt class="SAMPA">L</tt>] だが、[<tt class="SAMPA">j</tt>] や [<tt class="SAMPA">Z</tt>] にもなるなど幅が広い。
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|速いパッセージ等では [l0 j] でよい(英語DB)。<br>西語の「ll」の発音は基本 [<tt class="SAMPA">L</tt>] だが、[<tt class="SAMPA">j</tt>] や [<tt class="SAMPA">j\</tt>] ・ [<tt class="SAMPA">Z</tt>] にもなるなど幅が広い。
 
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|Mi 備考
 
|Mi 備考
 
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|[[wiki:軟口蓋接近音|軟口蓋接近音]]
 
|[[wiki:軟口蓋接近音|軟口蓋接近音]]
|朝鮮語: <span lang="ko">'''의'''</span> [<tt class="SAMPA">M\i</tt>]
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|朝鮮語: <span lang="ko">'''의'''</span> [<tt class="SAMPA">M\i</tt>]、日本語の'''わ'''行
 
|[Mi] と i 音を伴って収録(韓国語DB)。
 
|[Mi] と i 音を伴って収録(韓国語DB)。
 
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|[[wiki:無声そり舌摩擦音|無声そり舌摩擦音]]
 
|[[wiki:無声そり舌摩擦音|無声そり舌摩擦音]]
|ポーランド語 '''sz'''、スウェーデン語、ノルウェー語など ''' rs'''
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|ポーランド語 '''sz'''、スウェーデン語、ノルウェー語など ''' rs'''<br>中国語(ピンイン) '''sh''' [<tt class="SAMPA">s`</tt>]
 
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|[[wiki:無声歯茎硬口蓋摩擦音|無声歯茎硬口蓋摩擦音]]
 
|[[wiki:無声歯茎硬口蓋摩擦音|無声歯茎硬口蓋摩擦音]]
|日本語 '''し'''、朝鮮語 '''시'''、中国語 '''x'''i*、ボーランド語 '''ś'''nieg<br>ハンガリー語 '''s''' [<tt class="SAMPA">s\</tt>] ・ '''cs''' [<tt class="SAMPA">ts\</tt>]
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|日本語 '''し'''、朝鮮語 '''시'''、ボーランド語 '''ś'''nieg<br>ハンガリー語 '''s''' [<tt class="SAMPA">s\</tt>] ・ '''cs''' [<tt class="SAMPA">ts\</tt>]<br>中国語(ピンイン) '''x''' [<tt class="SAMPA">s\</tt>], '''j''' [<tt class="SAMPA">ts\</tt>], '''q''' [<tt class="SAMPA">ts\_h</tt>]
 
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|[[wiki:無声そり舌破裂音|無声そり舌破裂音]]
 
|[[wiki:無声そり舌破裂音|無声そり舌破裂音]]
|スウェーデン語: <span lang="sv">fa'''rt'''</span> [<tt class="SAMPA">fA:t`</tt>]
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|スウェーデン語: <span lang="sv">fa'''rt'''</span> [<tt class="SAMPA">fA:t`</tt>]、中国語(ピンイン) '''zh''' [<tt class="SAMPA">t`s`</tt>], '''ch''' [<tt class="SAMPA">t`s`_h</tt>]
 
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|備考参照
 
|備考参照
 
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|[[wiki:無声軟口蓋摩擦音|無声軟口蓋摩擦音]]
 
|[[wiki:無声軟口蓋摩擦音|無声軟口蓋摩擦音]]
|スコットランド・ゲール語: <span lang="gd">lo'''ch'''</span> [<tt class="SAMPA">lQx</tt>]、ドイツ語: <span lang="de">na'''ch'''t</span> [<tt class="SAMPA">naxt</tt>]<br>ハンガリー語 '''h''' [<tt class="SAMPA">x</tt>]、クロアチア語 '''h''' [<tt class="SAMPA">x</tt>]
+
|スコットランド・ゲール語: <span lang="gd">lo'''ch'''</span> [<tt class="SAMPA">lQx</tt>]、ドイツ語: <span lang="de">na'''ch'''t</span> [<tt class="SAMPA">naxt</tt>]<br>西語: '''J'''or'''g'''e [<tt class="SAMPA">xo4xe</tt>]、ハンガリー語 '''h''' [<tt class="SAMPA">x</tt>]、クロアチア語 '''h''' [<tt class="SAMPA">x</tt>]
 
|母音付加は参考。キリル文字「<tt class="ru">х</tt>」の一般的な発音(ラテン文字「x」の発音は多様)。
 
|母音付加は参考。キリル文字「<tt class="ru">х</tt>」の一般的な発音(ラテン文字「x」の発音は多様)。
 
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|[[wiki:中段中舌母音|中段中舌母音]]
 
|[[wiki:中段中舌母音|中段中舌母音]]
 
|英語: <span lang="en">b'''a'''nan'''a'''</span> [<tt class="SAMPA">b@"n{n@</tt>]
 
|英語: <span lang="en">b'''a'''nan'''a'''</span> [<tt class="SAMPA">b@"n{n@</tt>]
|英語の曖昧母音。
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|英語の曖昧母音。Tonioにはこの発音でエディタが落ちるバグがある。
 
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|class="SAMPA"|@\
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|[[wiki:非円唇中舌狭母音|非円唇中舌狭母音]]
 
|[[wiki:非円唇中舌狭母音|非円唇中舌狭母音]]
|ウェールズ語: <span lang="cy">t'''u'''</span>
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|ウェールズ語: <span lang="cy">t'''u'''</span>、ポルトガル語 語末の '''e''' ([[wiki:ポルトガル|PRT]])
 
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|[[wiki:円唇前舌半狭母音|円唇前舌半狭母音]]
 
|[[wiki:円唇前舌半狭母音|円唇前舌半狭母音]]
 
|フランス語: <span lang="fr">d'''eu'''x</span> [<tt class="SAMPA">d2</tt>]、ハンガリー語 <span lang="hu">'''ö'''</span> [<tt class="SAMPA">2</tt>] ・ <span lang="hu">'''ő'''</span> [<tt class="SAMPA">2:</tt>]  
 
|フランス語: <span lang="fr">d'''eu'''x</span> [<tt class="SAMPA">d2</tt>]、ハンガリー語 <span lang="hu">'''ö'''</span> [<tt class="SAMPA">2</tt>] ・ <span lang="hu">'''ő'''</span> [<tt class="SAMPA">2:</tt>]  
|[M] と聞こえは似ているが発音機構は大きく異なる。
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|[M] と聞こえは似ているが発音機構は大きく異なる。[e] でも可(日本語DB)。
 
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|class="SAMPA"|3
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|[[wiki:非円唇前舌狭母音|非円唇前舌狭母音]]
 
|[[wiki:非円唇前舌狭母音|非円唇前舌狭母音]]
|英語: <span lang="en">b'''e'''</span> [<tt class="SAMPA">bi</tt>]、フランス語: <span lang="fr">ou'''i'''</span> [<tt class="SAMPA">wi</tt>]、スペイン語: <span lang="es">s'''i'''</span><br>ハンガリー語 <span lang="hu">'''i'''</span> [<tt class="SAMPA">i</tt>] ・ <span lang="hu">'''í'''</span> [<tt class="SAMPA">i:</tt>]  
+
|英語: <span lang="en">b'''e'''</span> [<tt class="SAMPA">bi</tt>]、フランス語: <span lang="fr">ou'''i'''</span> [<tt class="SAMPA">wi</tt>]、スペイン語: <span lang="es">s'''i'''</span><br>ポルトガル語 語末の '''e''' ([[wiki:ブラジル|BRA]])、ハンガリー語 <span lang="hu">'''i'''</span> [<tt class="SAMPA">i</tt>] ・ <span lang="hu">'''í'''</span> [<tt class="SAMPA">i:</tt>]  
 
|ラテン文字「i」、キリル文字「<tt class="ru">и</tt>」の一般的な発音。
 
|ラテン文字「i」、キリル文字「<tt class="ru">и</tt>」の一般的な発音。
 
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|第一[[wiki:強勢|強勢]]
 
|第一[[wiki:強勢|強勢]]
 
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|イタリア語、スペイン語、フランス語、ポーランド語では最後から二番目の音節にくる<ref group="注">フランス語の語末の曖昧母音も音節として数える。また、フランス語で動詞の時制を区別している音節は常に第一[[wiki:強勢|強勢]]が置かれる。</ref>。<br>ハンガリー語、フィンランド語では常に最初の音節にくる。
 
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|class="SAMPA"|%
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|[[wiki:有気音|帯気音]]
 
|[[wiki:有気音|帯気音]]
|英語: <span lang="en">'''k'''ick</span> [<tt class="SAMPA">k_hIk</tt>]、朝鮮語: <span lang="ko">'''평'''양</span> (平壌) [<tt class="SAMPA">p_hj7NjaN</tt>]
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|英語: <span lang="en">'''k'''ick</span> [<tt class="SAMPA">k_hIk</tt>]、朝鮮語: <span lang="ko">'''평'''양</span> (平壌) [<tt class="SAMPA">p_hj7NjaN</tt>]<br>中国語(ピンイン) '''p''' [<tt class="SAMPA">p_h</tt>], '''t''' [<tt class="SAMPA">t_h</tt>], '''k''' [<tt class="SAMPA">k_h</tt>]<br>'''q''' [<tt class="SAMPA">ts\_h</tt>], '''ch''' [<tt class="SAMPA">t`s`_h</tt>], '''c''' [<tt class="SAMPA">ts_h</tt>]
 
|[ph], [th], [kh], [bh], [dh], [gh] として収録(英語DB)。[ch], [k], [t], [p], として収録(韓国語DB)。
 
|[ph], [th], [kh], [bh], [dh], [gh] として収録(英語DB)。[ch], [k], [t], [p], として収録(韓国語DB)。
 
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=== ヨーロッパ諸言語の"I'm George."による比較 ===
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=== 諸言語の"I'm George."による比較 ===
  
発音に関する限り「百見は一聞に如かず」であるので、試しにGoogle翻訳の音声発話機能を使ってヨーロッパ諸言語の"I'm George."を聞いていただきたい。なお、これらは合成音声であるため、日本語の発音を聞いて違和感を感ずる程度には各言語の発音も実際の発話と乖離していると考えてよい。
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発音に関する限り「百見は一聞に如かず」であるので、試しにGoogle翻訳の音声発話機能を使って諸言語の"I'm George."を聞いていただきたい。なお、これらは合成音声であるため、日本語の発音を聞いて違和感を感ずる程度には各言語の発音も実際の発話と乖離していると考えてよい。
  
 
この文章を選んだ理由は以下のとおり。
 
この文章を選んだ理由は以下のとおり。
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:* 文が単純であるため。
 
:* 文が単純であるため。
 
:* "I'm"といった基礎語彙は各言語間で互いに関連がありながらも差異が大きいため。
 
:* "I'm"といった基礎語彙は各言語間で互いに関連がありながらも差異が大きいため。
:* "George"はギリシャ語の"<span lang="el">Γεώργιος</span>"(農夫)から来た語で、各言語においてもそれぞれに"<span lang="el">Γεώργιος</span>"由来の人名があるため。
+
:* "George"はギリシャ語の"<span lang="el">Γεώργιος</span>"(農夫)から来た語で、各ヨーロッパ諸言語において、それぞれに"<span lang="el">Γεώργιος</span>"由来の人名があるため。
:* "g", "r"の発音が各言語間で差異が大きいため。
+
:* "g" (または "j"), "r" として綴られる発音の各言語間の差異が大きいため。
  
  
 
<table border="1" frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="2">
 
<table border="1" frame="box" rules="all" cellspacing="0" cellpadding="2">
 +
    <TH>言語</TH>
 +
    <TH>綴り</TH>
 +
    <TH>発音</TH>
 +
    <TH>[[wiki:X-SAMPA|X-SAMPA]]</TH>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>ギリシャ語</TD>
+
       <TD>[[wiki:ギリシア語|ギリシャ語]]</TD>
 
       <TD><span lang="el">Είμαι Γεώργιος.</span></TD>
 
       <TD><span lang="el">Είμαι Γεώργιος.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#el|en|%CE%95%CE%AF%CE%BC%CE%B1%CE%B9%20%CE%93%CE%B5%CF%8E%CF%81%CE%B3%CE%B9%CE%BF%CF%82. <span lang="el">Είμαι Γεώργιος.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#el|en|%CE%95%CE%AF%CE%BC%CE%B1%CE%B9%20%CE%93%CE%B5%CF%8E%CF%81%CE%B3%CE%B9%CE%BF%CF%82. <span lang="el">Είμαι Γεώργιος.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">imai "GeorGos\</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>ロシア語</TD>
+
       <TD>[[wiki:ロシア語|ロシア語]]</TD>
 
       <TD><span lang="ru">Я Георгий.</span></TD>
 
       <TD><span lang="ru">Я Георгий.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#ru|en|%D0%AF%20%D0%93%D0%B5%D0%BE%D1%80%D0%B3%D0%B8%D0%B9. <span lang="ru">Я Георгий.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#ru|en|%D0%AF%20%D0%93%D0%B5%D0%BE%D1%80%D0%B3%D0%B8%D0%B9. <span lang="ru">Я Георгий.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">ja "g'eorg'ij</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>クロアチア語</TD>
+
       <TD>[[wiki:en:Polish_language|ポーランド語]]</TD>
       <TD><span lang="hr">Ja sam Juraj.</span></TD>
+
       <TD><span lang="pl">Jestem Jerzy.</span></TD>
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#hr|en|Ja%20sam%20Juraj. <span lang="hu">Ja sam Juraj.</span>]</TD>
+
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#pl|en|Jestem%20Jerzy. <span lang="pl">Jestem Jerzy.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">jEstEm "jErz1</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>チェコ語</TD>
+
       <TD>[[wiki:en:Czech_language|チェコ語]]</TD>
 
       <TD><span lang="cs">Jsem Jiří.</span></TD>
 
       <TD><span lang="cs">Jsem Jiří.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#cs|en|Jsem%20Ji%C5%99%C3%AD. <span lang="cs">Jsem Jiří.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#cs|en|Jsem%20Ji%C5%99%C3%AD. <span lang="cs">Jsem Jiří.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">i:sEm jI"r_ri:</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>ハンガリー語</TD>
+
       <TD>[[wiki:en:Serbo-Croatian|クロアチア語]]</TD>
 +
      <TD><span lang="hr">Ja sam Juraj.</span></TD>
 +
      <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#hr|en|Ja%20sam%20Juraj. <span lang="hu">Ja sam Juraj.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">ja sam "juraj</tt>]</TD>
 +
    </TR>
 +
    <TR>
 +
      <TD>[[wiki:ハンガリー語|ハンガリー語]]</TD>
 
       <TD><span lang="hu">Én vagyok György.</span></TD>
 
       <TD><span lang="hu">Én vagyok György.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#hu|en|%C3%89n%20vagyok%20Gy%C3%B6rgy. <span lang="hu">Én vagyok György.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#hu|en|%C3%89n%20vagyok%20Gy%C3%B6rgy. <span lang="hu">Én vagyok György.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">"e:n vQJ\ok J\2rJ\</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>ラテン語</TD>
+
       <TD>[[wiki:ラテン語|ラテン語]]</TD>
 
       <TD><span lang="la">Sum Georgius.</span></TD>
 
       <TD><span lang="la">Sum Georgius.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#la|en|Sum%20Georgius. <span lang="la">Sum Georgius.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#la|en|Sum%20Georgius. <span lang="la">Sum Georgius.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">"sum dZordZus</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>イタリア語</TD>
+
       <TD>[[wiki:イタリア語|イタリア語]]</TD>
 
       <TD><span lang="it">Io sono Giorgio.</span></TD>
 
       <TD><span lang="it">Io sono Giorgio.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#it|en|Io%20sono%20Giorgio. <span lang="it">Io sono Giorgio.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#it|en|Io%20sono%20Giorgio. <span lang="it">Io sono Giorgio.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">io sono "dZOrdZo</tt>]</TD>
 +
    </TR>
 +
    <TR>
 +
      <TD>[[wiki:ルーマニア語|ルーマニア語]]</TD>
 +
      <TD><span lang="ro">Sunt Gheorghe.</span></TD>
 +
      <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#ro|en|Sunt%20Gheorghe. <span lang="ro">Sunt Gheorghe.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">sunt george</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>フランス語</TD>
+
       <TD>[[wiki:フランス語|フランス語]]</TD>
 
       <TD><span lang="fr">Je suis Georges.</span></TD>
 
       <TD><span lang="fr">Je suis Georges.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#fr|en|Je%20suis%20Georges. <span lang="fr">Je suis Georges.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#fr|en|Je%20suis%20Georges. <span lang="fr">Je suis Georges.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">Z/ sHi "ZORZ</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>英語</TD>
+
       <TD>[[wiki:英語|英語]]</TD>
 
       <TD><span lang="en">I'm George.</span></TD>
 
       <TD><span lang="en">I'm George.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#en|en|I%27m%20George. <span lang="en">I'm George.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#en|en|I%27m%20George. <span lang="en">I'm George.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">aIm "dZO:r\dZ</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>スペイン語</TD>
+
       <TD>[[wiki:スペイン語|スペイン語]]</TD>
 
       <TD><span lang="es">Yo soy Jorge.</span></TD>
 
       <TD><span lang="es">Yo soy Jorge.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#es|en|Yo%20soy%20Jorge. <span lang="es">Yo soy Jorge.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#es|en|Yo%20soy%20Jorge. <span lang="es">Yo soy Jorge.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">j\o soi "xo4xe</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>ポルトガル語</TD>
+
       <TD>[[wiki:ポルトガル語|ポルトガル語]]</TD>
 
       <TD><span lang="pt">Eu sou Jorge.</span></TD>
 
       <TD><span lang="pt">Eu sou Jorge.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#pt|en|Eu%20sou%20Jorge. <span lang="pt">Eu sou Jorge.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#pt|en|Eu%20sou%20Jorge. <span lang="pt">Eu sou Jorge.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">"ew so Zo4Z1</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>ドイツ語</TD>
+
       <TD>[[wiki:ドイツ語音韻論|ドイツ語]]</TD>
 
       <TD><span lang="de">Ich bin Georg.</span></TD>
 
       <TD><span lang="de">Ich bin Georg.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#de|en|Ich%20bin%20Georg. <span lang="de">Ich bin Georg.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#de|en|Ich%20bin%20Georg. <span lang="de">Ich bin Georg.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">iC bIn "ge:OR\k</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>オランダ語</TD>
+
       <TD>[[wiki:オランダ語|オランダ語]]</TD>
 
       <TD><span lang="nl">Ik ben George.</span></TD>
 
       <TD><span lang="nl">Ik ben George.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#nl|en|Ik%20ben%20George. <span lang="nl">Ik ben George.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#nl|en|Ik%20ben%20George. <span lang="nl">Ik ben George.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">ik bEn "Z@OR\x@</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>デンマーク語</TD>
+
       <TD>[[wiki:en:Danish_language|デンマーク語]]</TD>
 
       <TD><span lang="da">Jeg er Georg.</span></TD>
 
       <TD><span lang="da">Jeg er Georg.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#da|en|Jeg%20er%20Georg. <span lang="da">Jeg er Georg.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#da|en|Jeg%20er%20Georg. <span lang="da">Jeg er Georg.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">ja:j "E6` gEO6`</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>スウェーデン語</TD>
+
       <TD>[[wiki:en:Norwegian_language|ノルウェー語]]</TD>
 +
      <TD><span lang="no">Jeg er Georg.</span></TD>
 +
      <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#no|en|Jeg%20er%20Georg. <span lang="no">Jeg er Georg.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">j{j {R "gEORk</tt>]</TD>
 +
    </TR>
 +
    <TR>
 +
      <TD>[[wiki:スウェーデン語|スウェーデン語]]</TD>
 
       <TD><span lang="sv">Jag är Georg.</span></TD>
 
       <TD><span lang="sv">Jag är Georg.</span></TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#sv|en|Jag%20%C3%A4r%20Georg. <span lang="sv">Jag är Georg.</span>]</TD>
 
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#sv|en|Jag%20%C3%A4r%20Georg. <span lang="sv">Jag är Georg.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">jQ:j Er "je:Or'</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
     <TR>
 
     <TR>
       <TD>ノルウェー語</TD>
+
       <TD>[[wiki:フィンランド語|フィンランド語]]</TD>
       <TD><span lang="no">Jeg er Georg.</span></TD>
+
       <TD><span lang="fi">Olen Yrjö.</span></TD>
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#no|en|Jeg%20er%20Georg. <span lang="no">Jeg er Georg.</span>]</TD>
+
       <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#fi|en|Olen%20Yrj%C3%B6. <span lang="fi">Olen Yrjö.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">"olen yrj2</tt>]</TD>
 +
    </TR>
 +
    <TR>
 +
      <TD>[[wiki:日本語|日本語]]</TD>
 +
      <TD><span lang="ja">僕はジョージだ。</span></TD>
 +
      <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#ja|en|%E5%83%95%E3%81%AF%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%81%A0%E3%80%82 <span lang="ja">僕はジョージだ。</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">bo!kMM\a dZo:!d'ida</tt>]</TD>
 +
    </TR>
 +
    <TR>
 +
      <TD>[[wiki:朝鮮語|朝鮮語]]</TD>
 +
      <TD><span lang="ko">난 조지 해요.</span></TD>
 +
      <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#ko|en|%EB%82%9C%20%EC%A1%B0%EC%A7%80%20%ED%95%B4%EC%9A%94. <span lang="ko">난 조지 해요.</span>]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">nan t'od'i hejo</tt>]</TD>
 +
    </TR>
 +
    <TR>
 +
      <TD>[[wiki:普通話|中国語(普通話)]]</TD>
 +
      <TD><span lang="zh">我是乔治</span>。</TD>
 +
      <TD>[http://translate.google.co.jp/?hl=ja&tab=wT#zh-CN|en|%E6%88%91%E6%98%AF%E4%B9%94%E6%B2%BB%E3%80%82 <span lang="zh">我是乔治</span>。]</TD>
 +
      <TD>[<tt class="SAMPA">wO s`i ts\_hiaU t`s`i</tt>]</TD>
 
     </TR>
 
     </TR>
 
</TABLE>
 
</TABLE>
 +
 +
 +
=== ドイツ語の詩に各言語DBの音を当てる試み ===
 +
 +
<span lang="de"><b>Johannes Brahms (1833-1897) op. 62 No.6 ; Es geht ein Wehen / Paul Heyse (1830-1914)</b></span>
 +
 +
 +
<b>原詩</b>
 +
 +
:<span lang="de">Es geht ein Wehen durch den Wald,</span>
 +
:<span lang="de">die Windsbraut hör ich singen.</span>
 +
:<span lang="de">Sie singt von einem Buhlen gut</span>
 +
:<span lang="de">und bis sie dem in Armen ruht,</span>
 +
:<span lang="de">muss sie noch weit in bangem Mut</span>
 +
:<span lang="de">sich durch die Lande schwingen.</span>
 +
 +
 +
:<span lang="de">Der Sang der klingt so schauerlich,</span>
 +
:<span lang="de">der klingt so wild, so trübe,</span>
 +
:<span lang="de">das heiße Sehnen ist erwacht,</span>
 +
:<span lang="de">mein Schatz zu tausend gute Nacht!</span>
 +
:<span lang="de">Es kommt der Tag eh du's gedacht,</span>
 +
:<span lang="de">der eint getreue Liebe!</span>
 +
 +
 +
<b>対訳</b>
 +
 +
:一陣の風が森を吹き抜け
 +
:烈風の歌が私に聞こえる
 +
:佳き恋人を彼女は歌う
 +
:腕に抱かれ休む時まで
 +
:彼らは未だ不安に駆られ
 +
:故国を遍く揺さぶるだろう
 +
 +
 +
:歌声の凄まじき轟きは
 +
:げに粗野に、げに陰鬱に響く
 +
:熱烈な渇望が覚醒せられた
 +
:愛する人よ、千のおやすみを!
 +
:君が想うより早くその日は来る
 +
:ただひとつの真実な愛!
 +
 +
 +
注: Windsbraut は烈風を意味するが、「風」と「花嫁」との複合語でもある。
 +
 +
 +
以下に、ドイツ語原文の発音表記と、英語DB、スペイン語DB、日本語DB、韓国語DBでの近似的な発音記号入力例を示す。
 +
 +
なお、ドイツ語原文の発音については、歌唱であることを意識した '''e''', '''r''' の発音、韻文であることを意識したアクセントとしており、ドイツ語の話語の発音やアクセントとは異なる部分がある。
 +
 +
 参考:VOCALOID による演奏([http://www.youtube.com/watch?v=4e7uRAE6VGg 英語DB]、[http://www.youtube.com/watch?v=aTXtL2Nox3o 日本語DB])
 +
 +
 +
<span lang="de"><b>Es geht ein Wehen durch den Wald,</b></span>
 +
 +
<tt class="SAMPA">X-SAMPA [es "gi:t ?aIn "vi:En "dUrC dEn "valt]</tt>
 +
 +
 英語DB [es ghi:t aIn vi:-en dhURhj den vVlt]
 +
 +
 西語DB [es git a-in Bi-en durrx den Balt]
 +
 +
日本語DB [e-s(M) g'i-t(M) a-i-n b'i-e-n do-4d(M)-C(i) de-n ba-4(M)-t(M)]
 +
 +
韓国語DB [e-s(M) git a-in (M)-bi-en dur-h(i) den bar-t(M)]
 +
 +
 +
<span lang="de"><b>die Windsbraut hör ich singen.</b></span>
 +
 +
<tt class="SAMPA">X-SAMPA [di "vIntsbraUt "h2:r ?IC "zINEn]</tt>
 +
 +
 英語DB [di: vInts-bRaUt heR Ihj zIN-en]
 +
 +
 西語DB [di Bints-brraut herr ix j\in-Gen]
 +
 +
日本語DB [d'i bi-n-ts(M)-b(M)-4da-o-t(M) he-4d(M) i-C(i) dzi-Ne-n]
 +
 +
韓国語DB [di bin-c(M)-b(M)-ra-ut her i-h(i) siN-en]
 +
 +
 +
<span lang="de"><b>Sie singt von einem Buhlen gut</b></span>
 +
 +
<tt class="SAMPA">X-SAMPA [zi "zINkt fon "?aInEm "bu:lEn "gu:t]</tt>
 +
 +
 英語DB [zi: zINkt fO:n aI-nem bhu:-len ghu:t]
 +
 +
 西語DB [j\i j\inkt fon a-i-nem bu-len gut]
 +
 +
日本語DB [dzi dzi-N-k(M)-t(M) p\o-n a-i-ne-m bu-4e-n gu-t(M)]
 +
 +
韓国語DB [(M)-si siN-k(M)t  hM-on a-i-nem (M)-bu-ren (M)-gut]
 +
 +
 +
<span lang="de"><b>und bis sie dem in Armen ruht,</b></span>
 +
 +
<tt class="SAMPA">X-SAMPA [Unt "bIs zi "dEm ?in "?a:rmEn "ru:t]</tt>
 +
 +
 英語DB [Unt bIs zi: dhem in VR-men ru:t]
 +
 +
 西語DB [unt bis j\i dem in arr-men rrut]
 +
 +
日本語DB [o-n-t(M) b'i-s(M) dzi de-m(M) i-n a-4d(M)-me-n 4dM-t(M)]
 +
 +
韓国語DB [un-t(M) bi-s(M) si dem in ar-men rut]
 +
 +
 +
<span lang="de"><b>muss sie noch weit in bangem Mut</b></span>
 +
 +
<tt class="SAMPA">X-SAMPA [mUs "zi: nOx "vaIt ?In "ba:NEm "mu:t]</tt>
 +
 +
 英語DB [mUs zi: nO:hw vaIt In bhVN-em mu:t]
 +
 +
 西語DB [mus j\i nox Ba-it in ban-Gem mut]
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日本語DB [mo-s(M) dzi no-h(o) ba-i-t(M) i-n ba-Ne-m mM-t(M)]
 +
 +
韓国語DB [mu-s(M) si-no-h(o) ba-it in baN-em mut]
 +
 +
 +
<span lang="de"><b>sich durch die Lande schwingen.</b></span>
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<tt class="SAMPA">X-SAMPA [zIC "dUrC di "la:ndE "SvINEn]</tt>
 +
 +
 英語DB [zIhj dhURhj di: l0Vn-de SvIN-en]
 +
 +
 西語DB [j\ix durrx di lan-de sBin-Gen]
 +
 +
日本語DB [dzi-C(i) do-4d(M)-C(i) d'i 4a-n-de S(M)-b'i-Ne-n]
 +
 +
韓国語DB [(M)-si-h(i) dur-h(i) di ran-de s(ju)-biN-en]
 +
 +
 +
<span lang="de"><b>Der Sang der klingt so schauerlich,</b></span>
 +
 +
<tt class="SAMPA">X-SAMPA [dEr "zaNk dEr "klINkt zO "SaUErliC]</tt>
 +
 +
 英語DB [deR zVNk deR klINkt zO: SaU-eR-l0i:hj]
 +
 +
 西語DB [derr j\ank derr klinkt j\o sa-u-err-lix]
 +
 +
日本語DB [de-4d(M) dza-N-k(M) de-4d(M) k(M)-4'i-n-k(M)-t(M) dzo Sa-o-e-4d(M)-4'i-C(i)]
 +
 +
韓国語DB [(M)der (M)saN-k(M) der k(M)-rin-k(M)t (M)so sja-u-er-ri-h(i)]
 +
 +
 +
<span lang="de"><b>der klingt so wild, so trübe,</b></span>
 +
 +
<tt class="SAMPA">X-SAMPA [dEr "klINkt zO "vIlt zO "try:bE]</tt>
 +
 +
 英語DB [deR klINkt zO: vIlt zO: tRI-be]
 +
 +
 西語DB [derr klinkt j\o Bilt j\o tru-be]
 +
 +
日本語DB [de-4d(M) k(M)-4'i-N-k(M)-t(M) dzo b'i-4(M)-t(M) dzo t(M)-4d'i-be]
 +
 +
韓国語DB [der k(M)-riN-k(M)t (M)so bir-t(M) so t(M)-rju-be]
 +
 +
 +
<span lang="de"><b>das heiße Sehnen ist erwacht,</b></span>
 +
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<tt class="SAMPA">X-SAMPA [das "haIsE "zi:nEn "?ist Er"vaxt]</tt>
 +
 +
 英語DB [das haI-se zi:-nen i:st eR-vahwt]
 +
 +
 西語DB [das xa-i-se j\i-nen ist err-Baxt]
 +
 +
日本語DB [da-s(M) ha-i-se dzi-ne-n i-s(M)-t(M) e-4d(M)-ba-ha-t(M)]
 +
 +
韓国語DB [da-s(M) ha-i-se si-nen i-s(M)t er-ba-h(7)t]
 +
 +
 +
<span lang="de"><b>mein Schatz zu tausend gute Nacht!</b></span>
 +
 +
<tt class="SAMPA">X-SAMPA [maIn "Sats tsU "taUzEnt "gu:tE "naxt]</tt>
 +
 +
 英語DB [maIn SVts tsU thaU-zent ghu:-te nahwt]
 +
 +
 西語DB [ma-in sats tsu ta-u-j\ent gu-te naxt]
 +
 +
日本語DB [ma-i-n Sa-ts(M) tsM ta-o dze-n-t(M) gu-te na-h(a)-t(M)]
 +
 +
韓国語DB [ma-in sja-c(M) cu ta-u sen-t(M) gu-te na-h(7)t]
 +
 +
 +
<span lang="de"><b>Es kommt der Tag eh du's gedacht,</b></span>
 +
 +
<tt class="SAMPA">X-SAMPA [es "kOmt dEr "ta:k ?i "du:s gE"daxt]</tt>
 +
 +
 英語DB [es khO:mt deR thVk i: dhu:s ge-dhVhwt]
 +
 +
 西語DB [es komt derr tha:k i dus ge-daxt]
 +
 +
日本語DB [e-s(M) ko-m-t(M) de-4d(M) ta-k(M) i du-s(M) ge-da-h(a)-t(M)]
 +
 +
韓国語DB [e-s(M) kom-t(M) der tak i du-s(M) ge-da-h(7)t]
 +
 +
 +
<span lang="de"><b>der eint getreue Liebe!</b></span>
 +
 +
<tt class="SAMPA">X-SAMPA [dEr "?aInt gE"trOYE "li:bE]</tt>
 +
 +
 英語DB [der aInt ge-tROI-e l0i:-be]
 +
 +
 西語DB [derr a-int ge-trro-i-e li-be]
 +
 +
日本語DB [de-4d(M) a-i-n-t(M) ge-t(o)-4do-i-e 4'i-be]
 +
 +
韓国語DB [(M)der a-in-t(M) get-ro-i-e ri-be]
  
  
2,639行目: 2,907行目:
 
|ピッコロ
 
|ピッコロ
 
|巡音ルカ / Prima
 
|巡音ルカ / Prima
| [M], [T i]
+
| [M], [T i:]
 
|
 
|
 
|<ref>[http://www.nicovideo.jp/watch/sm13087550 【ミク・リン・ルカ】ボカロクラシカよ永遠なれ!] ミクナールP、niconico。</ref><ref name="anenootoP1">[http://www.nicovideo.jp/watch/sm17742506 ボーカロイドとCubaseで 幻想交響曲第一楽章 夢・情熱] 姐ノ音P、niconico。</ref><ref name="maximusP1">[http://www.nicovideo.jp/watch/sm13090018 【全部ボカロ】シャンパン・ギャロップ【ボカロ全部】] まくしますP、niconico。</ref>
 
|<ref>[http://www.nicovideo.jp/watch/sm13087550 【ミク・リン・ルカ】ボカロクラシカよ永遠なれ!] ミクナールP、niconico。</ref><ref name="anenootoP1">[http://www.nicovideo.jp/watch/sm17742506 ボーカロイドとCubaseで 幻想交響曲第一楽章 夢・情熱] 姐ノ音P、niconico。</ref><ref name="maximusP1">[http://www.nicovideo.jp/watch/sm13090018 【全部ボカロ】シャンパン・ギャロップ【ボカロ全部】] まくしますP、niconico。</ref>
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|オーボエ
 
|オーボエ
 
|MEIKO / VY2
 
|MEIKO / VY2
|
+
|[n e], [m e]
 
|
 
|
 
|<ref name="anenootoP1" />
 
|<ref name="anenootoP1" />
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|クラリネット
 
|クラリネット
 
|MEIKO / 結月ゆかり
 
|MEIKO / 結月ゆかり
|[a]
+
|[a], [h o]
 
|
 
|
 
|<ref>[http://www.nicovideo.jp/watch/sm16095902 【MEIKO】 クラリネット五重奏曲k.581 第四楽章 Allegretto con variazioni] 姐ノ音P、niconico。</ref><ref name="anenootoP1" />
 
|<ref>[http://www.nicovideo.jp/watch/sm16095902 【MEIKO】 クラリネット五重奏曲k.581 第四楽章 Allegretto con variazioni] 姐ノ音P、niconico。</ref><ref name="anenootoP1" />
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|ファゴット
 
|ファゴット
 
|KAITO
 
|KAITO
|
+
|[g o], [b o]
 
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|
 
|<ref name="anenootoP1" />
 
|<ref name="anenootoP1" />
2,689行目: 2,957行目:
 
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|<ref name="anenootoP1" />
+
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|トロンボーン
 
|トロンボーン
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|ギター
 
|ギター
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|猫村いろは
 
|
 
|
 
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|<ref>[http://www.nicovideo.jp/watch/sm19061408 Tango en skai  ローラン・ディアンス 猫村いろは] alstorm2000様、niconico。</ref>
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|-
 +
|リュート
 +
|猫村いろは
 +
|[d M]
 
|
 
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|<ref>[http://www.nicovideo.jp/watch/sm19065365 リュート組曲 第2番 BWV997 Sarabande 猫村いろは] alstorm2000様、niconico。</ref>
 
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|マンドリン
 
|マンドリン
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|}
 
|}
 
  
 
== <b>本項目記載内容のライセンス条件</b> ==
 
== <b>本項目記載内容のライセンス条件</b> ==
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本項目内の記載内容は[http://ja.wikipedia.org/wiki/GNU_Free_Documentation_License GDFL]バージョン1.3以降および[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%BA クリエイティブ・コモンズ] 表示-非営利-継承 ライセンスに属します(Yourpediaのライセンス条件、Wikipedia日本語版の記事から履歴継承して作成された項目であること、著作者が匿名または多数で利益配分の可能性がほぼないと考えられることに拠ります)。
 
本項目内の記載内容は[http://ja.wikipedia.org/wiki/GNU_Free_Documentation_License GDFL]バージョン1.3以降および[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%BA クリエイティブ・コモンズ] 表示-非営利-継承 ライセンスに属します(Yourpediaのライセンス条件、Wikipedia日本語版の記事から履歴継承して作成された項目であること、著作者が匿名または多数で利益配分の可能性がほぼないと考えられることに拠ります)。
  
'''This content is under GNU Free Documentation License Ver. 1.3 or higher and Creative Commons Lisence of Attribution, No Derivative Work and Share Alike (CC BY-NC-SA).'''
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2014年8月23日 (土) 08:41時点における最新版

独自研究:この記事や節の内容は「独自研究」です。記事を使用される方は、ご留意ください。このテンプレートについて
Yourpediaには「独自研究を載せてはいけない」というルールは、ありません。それに、そもそも「独自研究です」と断定する根拠がありません。


VOCALOIDの発音(ボーカロイドのはつおん)とは、VOCALOID[注 1]の発音を自然言語に近似させるための各編集者の知識を、VOCALOIDの発音記号入力の基礎となっている[注 2]かも知れないX-SAMPA[注 3]を軸として集積させた独自研究の集合体である。

多くの閲覧者による編集を歓迎している項目である。


概要[編集]

日本語DBや英語DBのVOCALOIDライブラリに歌唱させる言語はそのライブラリのDBの言語とは限らない[注 4]。ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語、ポルトガル語、フィンランド語、マジャール語(ハンガリー語)、ラテン語などのDBをもつライブラリは存在していない[注 5]。また、複数の言語DBライブラリを混用して同じ言語を発音させたり、日本語DBライブラリに英語、英語DBライブラリに日本語を発音させた作品もある。また、VOCALOIDを楽器として使用した器楽作品もある。現在、英語DBのユーザー辞書登録機能を利用し、英語DBライブラリに日本語を発音させる支援ツールや[1]、英語DBライブラリで多言語を包括する発音の流し込みを支援するツールが開発されている[2]。一方、日本語DBにはユーザー辞書登録機能がなく、他言語を発音させる手法は、主に作品を作る者の経験則として存在し、情報が共有されているとは言い難いのが現状である。

本項目では、上記の課題について包括的に取り上げ、共有できる情報として記述することを意図とする。


VOCALOIDで使用する発音記号の特徴[編集]

  • 文字記号をASCII文字のみで表す点と基本的な音素記号についてはX-SAMPASAMPAに類似している。
  • 二重母音やR音性母音専用の発音記号(英語DB用発音記号)や、バックスラッシュ(\)の代わりに(\)を用いる(日本語DB用発音記号)など、X-SAMPASAMPAと比較すると、各国語の特性に合わせてアレンジまたはカスタマイズされている。
  • 音素の微細かつ厳密な峻別については省略または簡素化されている。


X-SAMPAの特徴[編集]

    詳細は「X-SAMPA」を参照

  • 国際音声記号(IPA)において小文字ラテン文字で表される音価は、X-SAMPAにおいても同じ文字で表す。
  • X-SAMPAは、新しいシンボルを作成するためにエスケープ文字としてシンボルに続くバックスラッシュを使用する。例えば、OO\ とは区別される別個の音である。
  • 補助記号はシンボルの後に置く。このときシンボルとの間にアンダースコア"_"を置く。ただし"~"(鼻音化) 、"="(成節用)、"`"(そり舌音R音性母音)の場合"_"を必要としない。
  • アンダースコア"_"はまた、IPAにおける連結線を表す。
  • _1 から _6 は、言語に特有の声調番号用表記としての発音区別符号である。


VOCALOIDで使用する発音記号とX-SAMPAとの比較[編集]

VOCALOID音声ライブラリのDBとしては英語、スペイン語(西語)、日本語、韓国語、中国語がある[注 5]。これら5言語においては、円唇前舌狭母音(例:仏語 tu)、円唇前舌め広めの狭母音(例:独語 hübsch)、円唇前舌半狭母音(例:仏語 deux)、円唇前舌半広母音(例:仏語 neuf、独語 Hölle)に該当する母音音素がない。また、無声硬口蓋破裂音(例:ハンガリー語: latyak)、有声硬口蓋破裂音(例:ハンガリー語: magyar)に該当する子音音素がなく、無声軟口蓋摩擦音(例:独語 wach、西語 Jorge)、硬口蓋側面接近音(例:伊語 famiglia、西語 paella)を音素として持っているVOCALOIDライブラリは西語DBに限られる。加えて日本語においては、終子音がなく(発話においての無声化は存在する)、「ん」以外において子音の後に必ず母音を伴う構造(開音節)を持つことが、日本語DBのライブラリに他言語を発音させることを困難にしている。従って、VOCALOID音声ライブラリのDBに収録されていない音素を発音させるに当たっては、最も近似した音素で代用するとともに、ある程度の違いについては割り切ることが肝要となる。

なお、VOCALOIDのResonance1パラメータとResonance2パラメータを調整することにより、あ [a]、い [i]、う [M]、え [e]、お [o] の5種の母音音素しかない日本語音声ライブラリに、より英語に近い母音の発音をさせる試みがなされている[3][4]。しかし、この考え方をVOCALOID2以降においてOPEパラメータ、CLEパラメータおよびBRIパラメータに置き換えて応用できるかは不明である。

以下に、VOCALOIDで使用する発音記号とX-SAMPAとの比較を軸に、VOCALOID音声ライブラリのDB言語以外の音素を発音させる際の近似的発音とその一致、および関連する知識やテクニックを一覧表に集約する。

ヨーロッパ諸言語の綴りと発音の関係については下記の諸言語へのWikipedia記事へのリンクも参照されたい。


子音[注 6][注 7]
X-SAMPA
[5][6]
IPA
[5][6]
英語DB
[7]
一致
[7]
西語DB
[7]
一致
[7]
日本語DB
[7]
一致
[7]
韓国語DB
[7]
一致
[7]
名称
[5][6][8]

[7][8][9][10]
備考
[7][10]
4 ɾ l0 4 4 r 歯茎はじき音 スペイン語: pero、日本語: 行(語の途中)
イギリス英語: merry [mE4I]、アメリカ英語: petal [pE4@l]
[l], [rp] もある(韓国語DB)。
5 ɫ l o o 7 軟口蓋歯茎側面接近音[注 8] 英語: milk [mI5k] (dark L)
<\ ʢ 有声喉頭蓋摩擦音(接近音) アラビア語の方言に見られる
>\ ʡ 喉頭蓋破裂音 咳払いの音に近い。
? ʔ 声門破裂音 ドイツ語の“Verein”、デンマーク語の“stod トラック分割または直前に [sil] のノートを作成して前の音との発音の切れ目を表現。
?\ ʕ 有声咽頭摩擦音(接近音) アラビア語: عين (ayn) [?\ajn]
b b b, bh b b b, bp 有声両唇破裂音 英語: bed [bEd]、フランス語: bon [bo~] 母音に挟まれたときに有声化(韓国語DB)。ラテン文字「b」、キリル文字「б」の一般的な発音。
b_< ɓ bh b b bp 両唇入破音 [b] の入破音
B β b B b' b 有声両唇摩擦音 スペイン語: cabo ["kaBo]、ポルトガル語:favor [fa"Bor]
B\ ʙ 両唇ふるえ音 唇をぶるぶると振るわせた音
c c k tS k tS tS c 無声硬口蓋破裂音 ハンガリー語: latyak [lQcQk]・tj、チェコ語・スロバキア語: Ť 速いパッセージ等では [tS] でよい(英語DB)。入力記号 [c] は [tS] または [t'] に相当(韓国語DB)。
C ç h j x C h 無声硬口蓋摩擦音 ドイツ語: ich [iC]、日本語: ひゃ ひゃひひゅひぇひょで入力可(日本語DB)。
d d d, dh d d d, dp 有声歯茎破裂音 英語: dog [dQg]、フランス語: doigt [dwa] 母音に挟まれたときに有声化(韓国語DB)。ラテン文字「d」、キリル文字「д」の一般的な発音。
d` ɖ 有声そり舌破裂音 スウェーデン語: bord [b}:d`]
d_< ɗ dh d d dp 歯茎入破音 [d] の入破音
D ð D D d d 有声歯摩擦音 英語: then [DE:n] [dz] でもよい(日本語DB)。
f f f f p\ h 無声唇歯摩擦音 英語: five [faIv]、フランス語: femme [fam] ラテン文字「f」、キリル文字「ф」の一般的な発音。
F ɱ m m N\ m 唇歯鼻音 英語: emphasis ["EFf@sIs](速い発話で、["Emf@sIs] とも発音する)
g g g, gh g g g, gp 有声軟口蓋破裂音 英語: go [g@U]、フランス語: longue [lo~g] 母音に挟まれたときに有声化(韓国語DB)。ライブラリの発音はやや鼻濁音気味(日本語DB)。
キリル文字「г」の一般的な発音(ラテン文字「g」の発音は多様)。
g_< ɠ g, gh g g g, gp 軟口蓋入破音 [g] の入破音
G ɣ g G g g 有声軟口蓋摩擦音 スペイン語: fuego ["fweGo], ギリシア語: γαμα ["Gama]
G\ ɢ 有声口蓋垂破裂音
G\_< ʛ 口蓋垂入破音
h h h x h h 無声声門摩擦音 英語: house [haUs] 語頭の [h]。「ひ」は [C i] となり、[h i] の音は発音できない(日本語DB)。
h\ ɦ h x h h 有声声門摩擦音 英語: behind [bI"h\aInd] 語の途中の声帯の不完全な振動を伴う [h]。
H ɥ j j u j M ui, ue 有声両唇硬口蓋接近音 フランス語: huit [Hi] [I] でもよい(英語DB)。
H\ ʜ 無声喉頭蓋摩擦音
j j j j j 備考参照 硬口蓋接近音 英語: yes [jEs]、フランス語: yeux [j2]、ロシア語 й е, ё, ю, я
ロシア語の子音に軟音化(硬口蓋化)多数あり((' 或 _j)も参照)
[ja], [je], [je], [jo], [ju], [j7] として収録(韓国語DB)。
[C], [J], [S], [Z] および硬口蓋化(' 或 _j) も参照。また、「tS」,「dZ」も収録されている(日本語DB)。
j\ ʝ l y j\ j j 参照 有声硬口蓋摩擦音 ギリシャ語: γει? [j\a]、feuille [f9j\/]、ハンガリー語: lylj [j] でもよい(西語DB)。
J ɲ N n j J J n 硬口蓋鼻音 スペイン語: año ["aJo]、ハンガリー語 nynj、クロアチア語 nj 速いパッセージ等では [n j] でよい(英語DB)。にゃににゅにぇにょで入力可(日本語DB)。
J\ ɟ g dZ j\ dZ c 有声硬口蓋破裂音 ハンガリー語: egy [EJ\]・gj 速いパッセージ等では [dZ] でよい(英語DB)。速いパッセージ等では [D] でよい(西語DB)。
J\_< ʄ 硬口蓋入破音
k k k, kh k k k, g' 無声軟口蓋破裂音 英語: cat [k{t]、スペイン語: carro 激音 [k] は英語DBの帯気音 [kh] に近い(韓国語DB)。
キリル文字「к」の一般的な発音(ラテン文字圏では「k」をほとんど用いない言語もある)。
K ɬ 無声歯茎側面摩擦音 ウェールズ語: llaw
K\ ɮ 有声歯茎側面摩擦音
l l l l 4 r 歯茎側面接近音 英語: lay [leI]、フランス語: mal [mal] [l], [rp] もある(韓国語DB)。キリル文字「л」の一般的発音(ラテン文字「l」の発音は多様)。
l` ɭ そり舌側面接近音 スウェーデン語: parla [p{:l`a]
l\ ɺ l0 l 4 r 歯茎側面はじき音 日本語: 行(語頭など)
L ʎ l l0 j L 4' r 硬口蓋側面接近音 イタリア語: famiglia [fa"miLLa]、クロアチア語 lj 速いパッセージ等では [l0 j] でよい(英語DB)。
西語の「ll」の発音は基本 [L] だが、[j] や [j\] ・ [Z] にもなるなど幅が広い。
L\ ʟ 軟口蓋側面接近音
m m m m m m, mp 両唇鼻音 英語: mouse [maUs]、フランス語: homme [Om] ラテン文字「m」、キリル文字「м」の一般的な発音。
M\ ɰ w w w Mi 備考 軟口蓋接近音 朝鮮語: [M\i]、日本語の [Mi] と i 音を伴って収録(韓国語DB)。
n n n n n n, np 歯茎鼻音 英語: no [n@U]、フランス語: non [no~] 「ん」入力では前後の音により [n], [N], [N\], [m] を自動的に使い分ける(日本語DB)。
キリル文字「н」の一般的な発音(ラテン文字「n」の発音は多様)。
n` ɳ そり舌鼻音 スウェーデン語: horn [h2:n`]
N ŋ N n N N 軟口蓋鼻音 英語: thing [TIN] 「ん」入力では前後の音により [n], [N], [N\], [m] を自動的に使い分ける(日本語DB)。
鼻濁音の子音としても使えるが、クリプトン社製のライブラリでは「が行」の発音のままの方がより自然である。
N\ ɴ N n N\ N 口蓋垂鼻音 日本語: さ [saN\] 「ん」入力では前後の音により [n], [N], [N\], [m] を自動的に使い分ける(日本語DB)。
O\ ʘ 両唇吸着音
p p p, ph p p p, b' 無声両唇破裂音 英語: hop [hQp]、フランス語: pose [po:z]、スペイン語: perro 激音 [p] は英語DBの帯気音 [ph] に近い(韓国語DB)。ラテン文字「p」、キリル文字「п」の一般的な発音。
p\ ɸ h x p\ h 無声両唇摩擦音 日本語: く [p\M_0kM]
P (或 v\) ʋ v B b' b 唇歯接近音 オランダ語: w
q q 無声口蓋垂破裂音
r r R rr 4 d r 歯茎ふるえ音 スペイン語: perro ["pero]、ハンガリー語 r [r]、クロアチア語 r [r] 音素がないライブラリもある(英語DB)。いわゆる巻き舌音。
キリル文字「р」の一般的な発音(ラテン文字「r」の発音は多様)。
r` ɽ r r 4 r そり舌はじき音 日本語の行(母音に挟まれたとき) [l], [rp] もある(韓国語DB)。
r\ ɹ r r 4 r 歯茎接近音 英語: red [r\Ed] 子音の前に [M] を付加するとより近似する(日本語DB)。
r\` ɻ r r 4 r そり舌接近音 アメリカ英語 r 子音の前に [M] を付加するとより近似する(日本語DB)。
R ʁ @ G o 7 有声口蓋垂摩擦音 フランス語: roi [Rwa] 舞台語では歯茎ふるえ音(巻き舌音)となる。
R\ ʀ g h x h h 口蓋垂ふるえ音 南部フランス語: r 舞台語では歯茎ふるえ音(巻き舌音)となる。
s s s s s s 無声歯茎摩擦音 英語: seem [si:m]、フランス語: session [se.sjo~]
ハンガリー語 sz、クロアチア語 s [s] ・ c [ts]
キリル文字「с」の一般的な発音(ラテン文字圏では「s」を[S]と発音する言語もある)。
s` ʂ 無声そり舌摩擦音 ポーランド語 sz、スウェーデン語、ノルウェー語など rs
中国語(ピンイン) sh [s`]
s\ ɕ S T S s 無声歯茎硬口蓋摩擦音 日本語 、朝鮮語 、ボーランド語 śnieg
ハンガリー語 s [s\] ・ cs [ts\]
中国語(ピンイン) x [s\], j [ts\], q [ts\_h]
S ʃ S T S s 無声後部歯茎摩擦音 英語: ship [SIp]、ドイツ語: stein [StaIn]
クロアチア語 š [S] ・ č [tS]
t t t, th t t t, d' 無声歯茎破裂音 英語: too [t_hu]、フランス語: rate [Rate]、スペイン語: tuyo 激音 [t] は英語DBの帯気音 [th] に近い(韓国語DB)。ラテン文字「t」、キリル文字「т」の一般的な発音。
t` ʈ 無声そり舌破裂音 スウェーデン語: fart [fA:t`]、中国語(ピンイン) zh [t`s`], ch [t`s`_h]
T θ T T t t 無声歯摩擦音 英語: thin [TIn]
v v v B b' b 有声唇歯摩擦音 英語: vest [vEst]、フランス語: voix [vwa] キリル文字「в」の一般的な発音(ラテン文字「v」の発音は多様)。
v\ (或 P) ʋ v B b' b 唇歯接近音 オランダ語: w
w w w w w 備考参照 有声両唇軟口蓋接近音 英語: west [wEst]、フランス語: oui [wi] [oa], [ue], [ui], [u7] として収録(韓国語DB)。
W ʍ h w x w p\ w 参照 無声両唇軟口蓋摩擦音(接近音) スコットランド・ゲール語: when
x x h V x h a h 7 無声軟口蓋摩擦音 スコットランド・ゲール語: loch [lQx]、ドイツ語: nacht [naxt]
西語: Jorge [xo4xe]、ハンガリー語 h [x]、クロアチア語 h [x]
母音付加は参考。キリル文字「х」の一般的な発音(ラテン文字「x」の発音は多様)。
x\ ɧ 無声後部歯茎軟口蓋摩擦音
X χ h V x h a h 7 無声口蓋垂摩擦音 ウェールズ語: bach 母音付加は参考。
X\ ħ 無声咽頭摩擦音 アラビア語: حاء (ha’)
z z z j\ dz s 有声歯茎摩擦音 英語: zoo [zu:]、フランス語: azote [azOt]
ハンガリー語 z [z]、クロアチア語 z [z]
キリル文字「з」の一般的な発音(ラテン文字「z」の発音は多様)。
z` ʐ Z j\ dZ c 有声そり舌摩擦音 中国語普通話: (Ri) [z`i`]、ポーランド語 żrz、ロシア語 ж
z\ ʑ dZ j\ dZ c 有声歯茎硬口蓋摩擦音 日本語: じゃ行、ポーランド語 ź、ハンガリー語 zs (dzsは [dz\])
Z ʒ Z j\ dZ c 有声後部歯茎摩擦音 英語: measure ["mE:Z.@]
フランス語: Je suis George [Z/ sHi ZORZ]
クロアチア語 ž [Z] ・ [dZ]
母音[注 9][注 10]
X-SAMPA
[5][6]
IPA
[5][6]
英語DB
[7]
一致
[7]
西語DB
[7]
一致
[7]
日本語DB
[7]
一致
[7]
韓国語DB
[7]
一致
[7]
名称
[5][6][8]

[7][8][9][10]
備考
[7][10]
/ @ a M a フランス語の曖昧母音 音の強弱等により [M], [o], [a], [e] から近い発音を選ぶ(日本語DB)。
@ ə @ a a a 中段中舌母音 英語: banana [b@"n{n@] 英語の曖昧母音。Tonioにはこの発音でエディタが落ちるバグがある。
@\ ɘ @ o o 7 非円唇中舌半狭母音 [7] より少し明るめの曖昧母音。
` ˞ 備考参照 r 音付加 a 音付加 a 音付加 R音性母音(母音)、そり舌音(子音) 英語DBには [@r], [Q@], [e@], [I@], [O@], [U@] の6種がある。
1 ɨ I i i i 非円唇中舌狭母音 ウェールズ語: tu、ポルトガル語 語末の e (PRT)
2 ø U u M u 円唇前舌半狭母音 フランス語: deux [d2]、ハンガリー語 ö [2] ・ ő [2:] [M] と聞こえは似ているが発音機構は大きく異なる。[e] でも可(日本語DB)。
3 ɜ @ a a a 非円唇中舌半広母音 イギリス英語: nurse [n3:rs]
3\ ɞ @ a a a 円唇中舌半広母音
6 ɐ @ a a a 中舌狭めの広母音 ドイツ語: besser
7 ɤ @ o o 7 非円唇後舌半狭母音 中国語普通話: e〔ピンイン〕 日本語の話語の「お」音に近い暗めの発音。
8 ɵ u u M 7 円唇中舌半狭母音 スウェーデン語: buss [7] と聞こえは似ているが発音機構は異なる。
9 œ Q a a a 円唇前舌半広母音 フランス語: neuf [n9f]、ドイツ語:Hölle [h9le] 独語の「ö」は [e] に近い(各DB共通)。
a a V a a a 非円唇前舌広母音 フランス語: dame [dam]、スペイン語: padre、ハンガリー語 á [a:]
ドイツ語 ai, ei [aI] ・ au [aU]
[j] の後ろでは [j V] より [j Q] の方がより近い(英語DB)。
ラテン文字「a」、キリル文字「а」の一般的な発音。
A ɑ Q a a a 非円唇後舌広母音 英語: start [stA:rt]
e e e e e e 非円唇前舌半狭母音 フランス語: ses [se]、ハンガリー語 é [e:] [E] とともに、ラテン文字「e」の発音とする言語数が比較的多い発音。
E ɛ e e e e 非円唇前舌半広母音 英語: left [lEft]、フランス語: meme [mEm]、ハンガリー語 e [E] [e] とともに、ラテン文字「e」の発音とする言語数が比較的多い発音。
i i i: i i i 非円唇前舌狭母音 英語: be [bi]、フランス語: oui [wi]、スペイン語: si
ポルトガル語 語末の e (BRA)、ハンガリー語 i [i] ・ í [i:]
ラテン文字「i」、キリル文字「и」の一般的な発音。
I ɪ I i 備考 i i 非円唇前舌め広めの狭母音 英語: kit [kIt] [I] は二重母音 [a I], [e I], [o I], [u I] としてDBに収録(西語DB)。[e] でもよい(日本語DB)。
I\ I i i i 中舌弛緩狭非円唇母音。非IPA 1 を参照。
M ɯ u: u M M 非円唇後舌狭母音 朝鮮語:
o o O: o o o 円唇後舌半狭母音 イギリス英語: caught [kot]、フランス語: gros [gRo]
ハンガリー語 o [o] ・ ó [o:]
日本語の「お」音の話語は [7] に寄っているが歌唱ライブラリは [o] に近い(日本語DB)。
ラテン文字「o」、キリル文字「о」の一般的な発音。
O ɔ O: o o o 円唇後舌半広母音 フランス語: logique [lOZik]、ドイツ語 eu, äu [OY]
& ɶ Q a a a 円唇前舌広母音 デンマーク語: dromme [o] も可(英語以外のDB)。
Q ɒ Q o o o 円唇後舌広母音 イギリス英語: lot [lQt]、ハンガリー語 a [Q]
u u u: u M u 円唇後舌狭母音 英語: boom [bu:m]、スペイン語: su、ハンガリー語 u [u] ・ ú [u:] ラテン文字「u」、キリル文字「у」の一般的な発音。
U ʊ U u 備考 M u 円唇後舌め広めの狭母音 英語: foot [fUt] [U] は二重母音 [a U], [e U], [o U] としてDBに収録(西語DB)。
U\ u u M 7 中舌弛緩狭円唇母音。非IPA [8] を参照。
V ʌ V a a a 非円唇後舌半広母音 英語: strut [strVt]、朝鮮語:
y y I j u j M ju 円唇前舌狭母音 フランス語: tu [ty]、ハンガリー語 ü [y] ・ ű [y:]
Y ʏ U j u j M ju 円唇前舌め広めの狭母音 ドイツ語: hübsch [hYpS]
{ æ { a a 備考 ja 非円唇前舌狭めの広母音 英語: trap [tr{p] 拗音の「ゃ」を用いてよい(日本語DB)。
} ʉ I i i i 円唇中舌狭母音 スウェーデン語: sju
~ (或 _~)  ̃ N n N\ 備考 N 鼻音化 フランス語: un bon vin blanc [9~ bO~ vE~ blA~]
ボルトガル語: muitas estações
[mu~j~t6z iSt6so~j~S] (PRT), [mu~j~tas estaso~j~s] (BRA)
「ん」入力では前後の音により [n], [N], [N\], [m] を自動的に使い分ける(日本語DB)。
その他
X-SAMPA
[5][6]
IPA
[5][6]
英語DB
[7]
一致
[7]
西語DB
[7]
一致
[7]
日本語DB
[7]
一致
[7]
韓国語DB
[7]
一致
[7]
名称
[5][6][8]

[7][8][9][10]
備考
[7][10]
^ 高目 日本語: 橋 [ha^Si!], 端[ha^Si]
! 低目 日本語: 箸 [ha!Si]
!\ ǃ (後部)歯茎吸着音
" ˈ 第一強勢 イタリア語、スペイン語、フランス語、ポーランド語では最後から二番目の音節にくる[注 11]
ハンガリー語、フィンランド語では常に最初の音節にくる。
% ˌ 第二強勢
' (或 _j) ʲ j 参照 j 参照 備考参照 j 参照 硬口蓋化 日本語: 病気 [b'o:k'i] ・拗音C, j, J, S, Z以外)
英語: question [kwEst'@n] (英語の発音としては例外的)
ロシア語 снег [s'n'ek] ・ь、クロアチア語 ć [t'] ・đ [d']
[k'], [g'], [N'], [t'], [d'], [b'], [p\'], [p'], [m'], [4'] として収録(日本語DB)。
* 備考参照 不確定のエスケープ文字 朝鮮語の濃音 = 硬音경음) = テンソリ(된소리)など 濃音(硬音)として [b'], [d'], [g'], [s'], [sh'], [c'] を収録(韓国語DB)。
- separator
-\ 連結(切れ目なし)
. . 音節の切れ目
: ː 長母音
:\ ˑ 半長母音
< 非分節記法の始り
<F> 全体的下降
<R> 全体的上昇
= (或 _=)  ̩ 音節主音
=\ ǂ 硬口蓋歯茎吸着音
> 非分節記法の終り
_" ¨ 中舌寄り
_+ ˖ 前寄り
_- ˗ 後寄り
_/ ˇ rising
_0  ̥ 無声音
_< 入破音
_> ʼ 放出音
_?\ ˤ 咽頭化
_\ ̂ falling tone
_^  ̯ 音節副音
_a  ̺ 舌尖音
_A  ̘ 舌根前進
_B  ̏ 超低平板
_B_L 低上昇曲線
_c  ̜ 円唇性弱
_d  ̪ 歯音
_e  ̴ 軟口蓋化音或は咽頭化音[注 12]
_F  ̂ 下降曲線
_G ˠ 軟口蓋化
_h ʰ 備考参照 備考参照 帯気音 英語: kick [k_hIk]、朝鮮語: (平壌) [p_hj7NjaN]
中国語(ピンイン) p [p_h], t [t_h], k [k_h]
q [ts\_h], ch [t`s`_h], c [ts_h]
[ph], [th], [kh], [bh], [dh], [gh] として収録(英語DB)。[ch], [k], [t], [p], として収録(韓国語DB)。
_H ˊ 高平板
_H_T 高上昇曲線
_j (或 ') ʲ j 参照 j 参照 備考参照 j 参照 硬口蓋化 日本語: 病気 [b_jo:k_ji] ・拗音C, j, J, S, Z以外)
英語: question [kwEst_j@n] (英語の発音としては例外的)
ロシア語 снег [s_jn_jek] ・ь、クロアチア語 ć [t_j] ・đ [d_j]
[k'], [g'], [N'], [t'], [d'], [b'], [p'], [m'], [4'] として収録(日本語DB)。
_k  ̰ 軋み声
_l ˡ 側面開放
_L  ̀ 低平板
_m  ̻ 舌端音
_M  ̄ 中平板
_n 鼻腔開放
_N  ̼ 舌唇音
_o  ̞(˕) 下寄り
_O  ̹ 円唇性強
_q ̙ 舌根後退
_r  ̝(˔) 上寄り
_R ˇ 上昇曲線
_R_F 上昇下降曲線
_t ̤ 息漏れ声
_T ˝ 超高平板
_v ˬ 有声音
_w ʷ 円唇化音
_x ˟ 中段中舌寄り
_X ˘ 超短音
_}  ̚ 内破音
| | 小さな(韻律の)纏り
|| 大きな(イントネーションの)纏り
|\ ǀ 歯吸着音
|\|\ ǁ 歯茎側面吸着音


諸言語の"I'm George."による比較[編集]

発音に関する限り「百見は一聞に如かず」であるので、試しにGoogle翻訳の音声発話機能を使って諸言語の"I'm George."を聞いていただきたい。なお、これらは合成音声であるため、日本語の発音を聞いて違和感を感ずる程度には各言語の発音も実際の発話と乖離していると考えてよい。

この文章を選んだ理由は以下のとおり。

  • 文が単純であるため。
  • "I'm"といった基礎語彙は各言語間で互いに関連がありながらも差異が大きいため。
  • "George"はギリシャ語の"Γεώργιος"(農夫)から来た語で、各ヨーロッパ諸言語において、それぞれに"Γεώργιος"由来の人名があるため。
  • "g" (または "j"), "r" として綴られる発音の各言語間の差異が大きいため。


言語 綴り 発音 X-SAMPA
ギリシャ語 Είμαι Γεώργιος. Είμαι Γεώργιος. [imai "GeorGos\]
ロシア語 Я Георгий. Я Георгий. [ja "g'eorg'ij]
ポーランド語 Jestem Jerzy. Jestem Jerzy. [jEstEm "jErz1]
チェコ語 Jsem Jiří. Jsem Jiří. [i:sEm jI"r_ri:]
クロアチア語 Ja sam Juraj. Ja sam Juraj. [ja sam "juraj]
ハンガリー語 Én vagyok György. Én vagyok György. ["e:n vQJ\ok J\2rJ\]
ラテン語 Sum Georgius. Sum Georgius. ["sum dZordZus]
イタリア語 Io sono Giorgio. Io sono Giorgio. [io sono "dZOrdZo]
ルーマニア語 Sunt Gheorghe. Sunt Gheorghe. [sunt george]
フランス語 Je suis Georges. Je suis Georges. [Z/ sHi "ZORZ]
英語 I'm George. I'm George. [aIm "dZO:r\dZ]
スペイン語 Yo soy Jorge. Yo soy Jorge. [j\o soi "xo4xe]
ポルトガル語 Eu sou Jorge. Eu sou Jorge. ["ew so Zo4Z1]
ドイツ語 Ich bin Georg. Ich bin Georg. [iC bIn "ge:OR\k]
オランダ語 Ik ben George. Ik ben George. [ik bEn "Z@OR\x@]
デンマーク語 Jeg er Georg. Jeg er Georg. [ja:j "E6` gEO6`]
ノルウェー語 Jeg er Georg. Jeg er Georg. [j{j {R "gEORk]
スウェーデン語 Jag är Georg. Jag är Georg. [jQ:j Er "je:Or']
フィンランド語 Olen Yrjö. Olen Yrjö. ["olen yrj2]
日本語 僕はジョージだ。 僕はジョージだ。 [bo!kMM\a dZo:!d'ida]
朝鮮語 난 조지 해요. 난 조지 해요. [nan t'od'i hejo]
中国語(普通話) 我是乔治 我是乔治 [wO s`i ts\_hiaU t`s`i]


ドイツ語の詩に各言語DBの音を当てる試み[編集]

Johannes Brahms (1833-1897) op. 62 No.6 ; Es geht ein Wehen / Paul Heyse (1830-1914)


原詩

Es geht ein Wehen durch den Wald,
die Windsbraut hör ich singen.
Sie singt von einem Buhlen gut
und bis sie dem in Armen ruht,
muss sie noch weit in bangem Mut
sich durch die Lande schwingen.


Der Sang der klingt so schauerlich,
der klingt so wild, so trübe,
das heiße Sehnen ist erwacht,
mein Schatz zu tausend gute Nacht!
Es kommt der Tag eh du's gedacht,
der eint getreue Liebe!


対訳

一陣の風が森を吹き抜け
烈風の歌が私に聞こえる
佳き恋人を彼女は歌う
腕に抱かれ休む時まで
彼らは未だ不安に駆られ
故国を遍く揺さぶるだろう


歌声の凄まじき轟きは
げに粗野に、げに陰鬱に響く
熱烈な渇望が覚醒せられた
愛する人よ、千のおやすみを!
君が想うより早くその日は来る
ただひとつの真実な愛!


注: Windsbraut は烈風を意味するが、「風」と「花嫁」との複合語でもある。


以下に、ドイツ語原文の発音表記と、英語DB、スペイン語DB、日本語DB、韓国語DBでの近似的な発音記号入力例を示す。

なお、ドイツ語原文の発音については、歌唱であることを意識した e, r の発音、韻文であることを意識したアクセントとしており、ドイツ語の話語の発音やアクセントとは異なる部分がある。

 参考:VOCALOID による演奏(英語DB日本語DB


Es geht ein Wehen durch den Wald,

X-SAMPA [es "gi:t ?aIn "vi:En "dUrC dEn "valt]

 英語DB [es ghi:t aIn vi:-en dhURhj den vVlt]

 西語DB [es git a-in Bi-en durrx den Balt]

日本語DB [e-s(M) g'i-t(M) a-i-n b'i-e-n do-4d(M)-C(i) de-n ba-4(M)-t(M)]

韓国語DB [e-s(M) git a-in (M)-bi-en dur-h(i) den bar-t(M)]


die Windsbraut hör ich singen.

X-SAMPA [di "vIntsbraUt "h2:r ?IC "zINEn]

 英語DB [di: vInts-bRaUt heR Ihj zIN-en]

 西語DB [di Bints-brraut herr ix j\in-Gen]

日本語DB [d'i bi-n-ts(M)-b(M)-4da-o-t(M) he-4d(M) i-C(i) dzi-Ne-n]

韓国語DB [di bin-c(M)-b(M)-ra-ut her i-h(i) siN-en]


Sie singt von einem Buhlen gut

X-SAMPA [zi "zINkt fon "?aInEm "bu:lEn "gu:t]

 英語DB [zi: zINkt fO:n aI-nem bhu:-len ghu:t]

 西語DB [j\i j\inkt fon a-i-nem bu-len gut]

日本語DB [dzi dzi-N-k(M)-t(M) p\o-n a-i-ne-m bu-4e-n gu-t(M)]

韓国語DB [(M)-si siN-k(M)t hM-on a-i-nem (M)-bu-ren (M)-gut]


und bis sie dem in Armen ruht,

X-SAMPA [Unt "bIs zi "dEm ?in "?a:rmEn "ru:t]

 英語DB [Unt bIs zi: dhem in VR-men ru:t]

 西語DB [unt bis j\i dem in arr-men rrut]

日本語DB [o-n-t(M) b'i-s(M) dzi de-m(M) i-n a-4d(M)-me-n 4dM-t(M)]

韓国語DB [un-t(M) bi-s(M) si dem in ar-men rut]


muss sie noch weit in bangem Mut

X-SAMPA [mUs "zi: nOx "vaIt ?In "ba:NEm "mu:t]

 英語DB [mUs zi: nO:hw vaIt In bhVN-em mu:t]

 西語DB [mus j\i nox Ba-it in ban-Gem mut]

日本語DB [mo-s(M) dzi no-h(o) ba-i-t(M) i-n ba-Ne-m mM-t(M)]

韓国語DB [mu-s(M) si-no-h(o) ba-it in baN-em mut]


sich durch die Lande schwingen.

X-SAMPA [zIC "dUrC di "la:ndE "SvINEn]

 英語DB [zIhj dhURhj di: l0Vn-de SvIN-en]

 西語DB [j\ix durrx di lan-de sBin-Gen]

日本語DB [dzi-C(i) do-4d(M)-C(i) d'i 4a-n-de S(M)-b'i-Ne-n]

韓国語DB [(M)-si-h(i) dur-h(i) di ran-de s(ju)-biN-en]


Der Sang der klingt so schauerlich,

X-SAMPA [dEr "zaNk dEr "klINkt zO "SaUErliC]

 英語DB [deR zVNk deR klINkt zO: SaU-eR-l0i:hj]

 西語DB [derr j\ank derr klinkt j\o sa-u-err-lix]

日本語DB [de-4d(M) dza-N-k(M) de-4d(M) k(M)-4'i-n-k(M)-t(M) dzo Sa-o-e-4d(M)-4'i-C(i)]

韓国語DB [(M)der (M)saN-k(M) der k(M)-rin-k(M)t (M)so sja-u-er-ri-h(i)]


der klingt so wild, so trübe,

X-SAMPA [dEr "klINkt zO "vIlt zO "try:bE]

 英語DB [deR klINkt zO: vIlt zO: tRI-be]

 西語DB [derr klinkt j\o Bilt j\o tru-be]

日本語DB [de-4d(M) k(M)-4'i-N-k(M)-t(M) dzo b'i-4(M)-t(M) dzo t(M)-4d'i-be]

韓国語DB [der k(M)-riN-k(M)t (M)so bir-t(M) so t(M)-rju-be]


das heiße Sehnen ist erwacht,

X-SAMPA [das "haIsE "zi:nEn "?ist Er"vaxt]

 英語DB [das haI-se zi:-nen i:st eR-vahwt]

 西語DB [das xa-i-se j\i-nen ist err-Baxt]

日本語DB [da-s(M) ha-i-se dzi-ne-n i-s(M)-t(M) e-4d(M)-ba-ha-t(M)]

韓国語DB [da-s(M) ha-i-se si-nen i-s(M)t er-ba-h(7)t]


mein Schatz zu tausend gute Nacht!

X-SAMPA [maIn "Sats tsU "taUzEnt "gu:tE "naxt]

 英語DB [maIn SVts tsU thaU-zent ghu:-te nahwt]

 西語DB [ma-in sats tsu ta-u-j\ent gu-te naxt]

日本語DB [ma-i-n Sa-ts(M) tsM ta-o dze-n-t(M) gu-te na-h(a)-t(M)]

韓国語DB [ma-in sja-c(M) cu ta-u sen-t(M) gu-te na-h(7)t]


Es kommt der Tag eh du's gedacht,

X-SAMPA [es "kOmt dEr "ta:k ?i "du:s gE"daxt]

 英語DB [es khO:mt deR thVk i: dhu:s ge-dhVhwt]

 西語DB [es komt derr tha:k i dus ge-daxt]

日本語DB [e-s(M) ko-m-t(M) de-4d(M) ta-k(M) i du-s(M) ge-da-h(a)-t(M)]

韓国語DB [e-s(M) kom-t(M) der tak i du-s(M) ge-da-h(7)t]


der eint getreue Liebe!

X-SAMPA [dEr "?aInt gE"trOYE "li:bE]

 英語DB [der aInt ge-tROI-e l0i:-be]

 西語DB [derr a-int ge-trro-i-e li-be]

日本語DB [de-4d(M) a-i-n-t(M) ge-t(o)-4do-i-e 4'i-be]

韓国語DB [(M)der a-in-t(M) get-ro-i-e ri-be]


器楽模倣[編集]

VOCALOIDは各パラメータの調整により1つのライブラリでも多様な音を出すことが可能であり、ジャズのビッグバンドを全て一種類のVOCALOIDライブラリで再現した作品も存在する[11]。しかしながら本節では、声質的に近いと考えられるライブラリと発音を一覧表にした。


楽器名 推奨ライブラリ 推奨発音 備考 使用例
ピッコロ 巡音ルカ / Prima [M], [T i:] [12][13][14]
フルート 巡音ルカ [T i:] [13]
オーボエ MEIKO / VY2 [n e], [m e] [13]
クラリネット MEIKO / 結月ゆかり [a], [h o] [15][13]
サクソフォーン KAITO [11]
ファゴット KAITO [g o], [b o] [13]
ホルン 初音ミク [p o] [16][13]
トランペット 鏡音レン [16]
コルネット 初音ミク
トロンボーン 初音ミク [13]
ユーフォニアム
チューバ Big-AL [14]
ティンパニ KAITO [d o]
バイオリン 初音ミク [17][18]
弦五部 Lily / 鏡音レン [4 i], [t i] [19]
ハープ
シンバル ガチャッポイド
シロフォン 鏡音リン [14]
ビブラフォン
ピアノ 初音ミク / がくっぽいど [4 M], [4 a] [20][21]
チェンバロ 鏡音リン・レン [t o] [22]
パイプオルガン 巡音ルカ [23]
リードオルガン VY2
エレクトーン
アコーディオン VY2 [t i], [t e], [dz a] 鍵盤 [t i], [t e]、ボタンキー [dz a] [24]
手回しオルガン VY2 / 巡音ルカ
ハーモニカ VY2
オルゴール
オカリナ 巡音ルカ
ケーナ 巡音ルカ
ギター 猫村いろは [25]
リュート 猫村いろは [d M] [26]
マンドリン
バラライカ
バンジョー
エレキギター
エレキベース
テルミン
ハイハット
タムタム
スネアドラム
バスドラム
コンガ
トライアングル
カスタネット
ゴング

本項目記載内容のライセンス条件[編集]

本項目内の記載内容はGDFLバージョン1.3以降およびクリエイティブ・コモンズ 表示-非営利-継承 ライセンスに属します(Yourpediaのライセンス条件、Wikipedia日本語版の記事から履歴継承して作成された項目であること、著作者が匿名または多数で利益配分の可能性がほぼないと考えられることに拠ります)。

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脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ヤマハ株式会社が開発した音声合成技術及びその応用製品の総称(日本語版Wikipedia 項目 「VOCALOID」による)。
  2. VOCALOIDの発音記号入力の基礎をX-SAMPAとする説は初稿投稿者の独自研究に帰する。
  3. SAMPAの変種で、1995年にロンドン大学の音声学教授ジョン・C・ウェルズによって開発された総ての国際音声記号の文字記号をASCII文字のみで表すことができる発音記号の表記法(日本語版Wikipedia 項目「X-SAMPA」による)。
  4. DBはdatabase(データベース)の略。
  5. 5.0 5.1 2013年2月現在。
  6. 多くの言語が、無声破裂音 p, t, k、有声破裂音 b, d, g、無声摩擦音 s、有声摩擦音 z、鼻音 m, n 半子音 j, w の子音音素を持つ。一方でラテン文字による表記における l, r, f, v, c, h, x の発音やX-SAMPAによる表記で [S], [Z] として表される子音の表記については言語間の差異が大きい。
  7. 多くの言語が多重子音をもつ。その中には、各言語の体系においては単一の子音として扱われているものもある。[ts], [dz], [tS], [dZ], [ks], [gz], [kw], [kv], [pf] などはX-SAMPAによる表記では全て二重子音となる。例えば、ドイツ語の「pflanzt」(植えられた、の意)はX-SAMPAによる発音表記では [pflantst] となり、始子音が三重子音、終子音が四重子音である。
  8. _eも見よ。
  9. 多くの言語が a, e, i, o, u の母音音素を持つ。
  10. Zero-G社製の PRIMA と TONIO においては、オペラ歌手による音声ライブラリということもあり、母音がやや円唇化している。
  11. フランス語の語末の曖昧母音も音節として数える。また、フランス語で動詞の時制を区別している音節は常に第一強勢が置かれる。
  12. 5も見よ。

出典[編集]

  1. ボーカフォネティック
  2. Handy International Dictionary for English Vocaloids (HIDEV)
  3. 【ブリティッシュKAITO】レゾナンス考【Greensleeves】 ギフトP、niconico。
  4. Nb Lab. Resonance考察 2008年6月30日 ギフトP、FC2ブログ。
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 5.8 Computer-coding the IPA: A proposed extension of SAMPA
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 6.6 6.7 6.8 X-SAMPA to IPA comparison chart
  7. 7.00 7.01 7.02 7.03 7.04 7.05 7.06 7.07 7.08 7.09 7.10 7.11 7.12 7.13 7.14 7.15 7.16 7.17 7.18 7.19 7.20 7.21 7.22 7.23 7.24 7.25 7.26 7.27 7.28 7.29 本項編集者の独自研究
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 8.5 日本語版Wikipedia 項目「X-SAMPA
  9. 9.0 9.1 9.2 名称欄に示された日本語版Wikipedia内の各項目
  10. 10.0 10.1 10.2 10.3 10.4 10.5 VOCALOID3 取扱説明書、pp. 139-146。
  11. 11.0 11.1 全部KAITOで奏でるジャズソング, 全部KAITOで奏でるSingSingSing[25人], 全部KAITOで奏でるInTheMood[39人] ブルーノートP、niconico。
  12. 【ミク・リン・ルカ】ボカロクラシカよ永遠なれ! ミクナールP、niconico。
  13. 13.0 13.1 13.2 13.3 13.4 13.5 13.6 ボーカロイドとCubaseで 幻想交響曲第一楽章 夢・情熱 姐ノ音P、niconico。
  14. 14.0 14.1 14.2 【全部ボカロ】シャンパン・ギャロップ【ボカロ全部】 まくしますP、niconico。
  15. 【MEIKO】 クラリネット五重奏曲k.581 第四楽章 Allegretto con variazioni 姐ノ音P、niconico。
  16. 16.0 16.1 【ミク・リン・レン】「祝典序曲 イ長調」作品96(ショスタコーヴィチ) ミクナールP、niconico。
  17. 無伴奏ヴァイオリンソナタ メッサP、niconico。
  18. シベリウス/ヴァイオリン協奏曲から 第一楽章【初音ミク】, 第二楽章, 第三楽章 aino様、niconico。
  19. ベートーヴェン交響曲第9番第4楽章「全部合唱」 LL.P、niconico。
  20. いろいろ作ってみたマイリスト バルカローレP、niconico。
  21. 初音ミクでバルトーク「ミクロコスモス」 fomalhaut様、niconico。
  22. ボカロ版スカルラッティソナタ集 その1 まくしますP、niconico。
  23. 投稿もの : 演奏したorDTMった系, 8bitPのボカロクラシカ一覧(+α) 8bit(オクトパスタコビッチ)P、niconico。
  24. [VY2] Flambée Montalbanaise : Gus Viseur (Vocaloid Accordeon)[VY2] Libertango : Astor Piazzolla (Vocaloid Accordeon) DAIGO-P、niconico。
  25. Tango en skai  ローラン・ディアンス 猫村いろは alstorm2000様、niconico。
  26. リュート組曲 第2番 BWV997 Sarabande 猫村いろは alstorm2000様、niconico。


外部リンク[編集]